1 エルド・ジン

誕生日プレゼント

色々考えた挙句思いついたプレゼントがこれだった。
俺には何をされても引かないって言ってくれたよな。
その言葉、忘れないでこれを受け取ってくれ。


誕生日おめでとうエレン。
早いもんでお前と出会ったあの日から丁度今日で一週間だな。
毎日が楽し過ぎて幸せで一週間しか経ってないなんて嘘みたいだ。
独り身が長過ぎたせいか俺はすっかり恋愛に臆病になっていた。

こんな事を言ったら離れてしまうんじゃないか?
余計な事を言ったんじゃないだろうか…
俺だけ気持ちが先走ってるんじゃないか?
俺は重くないだろうか…


毎日不安と心配で一杯で余裕なんて全くない。
お前が離れてしまうんじゃないかと思って言葉に悩む。
それでも好きって気持ちは抑えられなくて口にしてしまう。
女々しくて笑えるだろ?

余裕があるように見せてる(つもりだ)が本心はこんなに情けない状態だ。

毎日一緒にいてくれてありがとう。
心臓が止まるような嬉しい言葉をくれてありがとう。

これからもっと色んなことを二人でしような。
思い出いっぱい作っていつまでもバカップルでいよう。
俺の心臓はお前にしか捧げないから。
末長く一緒にいてくれ。


ありきたりな言葉しか送れなくて悪い。
本当はもっと伝えたいことがあるのに上手く言葉に出来ない。
これが今の俺からの精一杯の言葉だ。

嫌がられたり、重いって言われたらすぐにこれは消去しよう。
だから素直に言ってくれよ?
2 エレン・イェーガー
率直な意見、言いますね。


俺、幸せ者だなって思いました。


引くなんて有り得ません。
重いと思うことだって、有り得ません。


俺は多分、もうエルドさんの存在自体に感謝する日々で
エルドさんに嫌悪感を抱く事なんて、出来ないんです。


俺からしたら、どうしてエルドさんはそんなに不安に思うんだろうって疑問に思います。

こんなに好きなのに。エルドさんから離れるなんて出来ないのに。


でも、俺も同じなんですよね。不安で仕方無い。だって好きなんですもん。


絶対なんてないって、前に俺、言いましたよね。

その後に、それでも絶対エルドさんから離れない…なんて餓鬼みたいなこと言いましたっけ。

今でもやっぱり、絶対なんて有り得ないと思います。


俺はエルドさんが、好き。
エルドさんも、俺が好き。

だけど人の気持ちは目に見えないし、時間と一緒に変わっていっちゃう不安定で不確かなもので

そこに絶対なんて言葉、つけられない。


なのに…何でですかね。

俺、一緒に居ることで変わっていく俺たちの気持ちは

結果、好きの枠の中にあるんだろうなと、勝手に確信してます。


好きにもいろんな形がある。
今は、恋人になって一週間の、好き、でしょう?

これが今度は一ヶ月になって、半年になって、一年になって…

お互いの事をもっと知って、そして、どんどん違う好きになっていくんだと思います。


俺、不安だけど楽しみです。

一年後辺りには、今の俺たちのこの会話を初々しいなって笑い合ってるんだろうなって。

笑い合いながら、愛し合ってるんだろうなって。


これからのエルドさんとの未来が、楽しみで仕方ないです。


エルドさん、大好きですよ。

本当に、大好き。


プレゼント、ありがとうございました。