1 リヴァイ

嬉しい。

嬉しい、嬉しい、本当に嬉しかった。
日記の一文に身体が熱くなった。多分、顔も。
嬉しい。お前だからこそ、こんなにも嬉しい。
お前にそう思って貰えるとは思わなかった。本当は、俺も出来るならそうしたい。
お前の日常に刻み込むように、普段から目のつく場所に、身につけられるものを。
いつでも俺が浮かぶように。
ただ、不安もある。隠すべきものの欠片が大分見えちまうだろう。その時、お前が離れていかないか、それだけが怖くて言えない。
俺も同じ気持ちだと、望んでいるんだと。
…臆病で狡いのはお互い様だ。

愛してる、エル、…エルヴィン。
俺の大事な唯一人。
2 リヴァイ
格好良い所、最近は可愛いと思うことの方が多くて言えていない。
甘えてくれるようになった、望みを言ってくれるようになった。
まるで膝の上を占領して喉を鳴らす猫のようで可愛い。

…以前は確かに格好良いと思ったりもしていたと思うんだが、それよりも…あぁ好きだ、と思うことの方が圧倒的に多くて、格好良いとしみじみ思ったことは少ない気がする。すまん。
例えば、…攻めでいようとしていたのか、やたらと強引だったり意地が悪かったり。かと思えば、甘い言葉で骨抜きにしようとして来たり。
気障ったらしい台詞を吐いて絡め取ろうとする様子は確かにクるものがあった。
だがまぁ、結局の所、俺の評価を気にして頑張ろうとするのが健気で、…つい…、可愛い、と言ってしまうんだが。

愛してる、だけじゃ足りないらしい。
そんな貪欲さまで、愛してる。
3 リヴァイ
攻め側にいる時のお前は比較的格好いい。だが、酷くしきれない、虐めきれないのか気付けば俺を甘やかしてしまっているお前が可愛い。
もう可愛いポジションでいいじゃないか、一生懸命なお前が好きだ。
怒るのも泣くのも頑張るのも、全部、お前が一生懸命な証拠だろう。
偉いな。イイ子だ。
4 リヴァイ
デート、と言う名目で茶室に行くようになった。時々ではあるが。

うちの良妻賢母を自慢してやろうと惚気部屋を開いてみれば、同じ目論見を持った野郎共に埋もれて失敗に終わったので今後は二人きりで行くことにする。
自慢出来ないのは残念だが、二人きりで普段とは違った場所とやり方で話せるのは新鮮だ。
嬉しい。

また一つ、楽しみが増えた。
また一つ、願いが叶った。

幸せを運んでくれると言う意味では、やはりお前は天使だと思う。