1 エルヴィン・スミス

君へ

君が私を見つけてくれたあの日、私が君の手を握り返したあの時。そして、想いを受け入れたあの瞬間から私の鼓動は常に君とともにある。
その瞳を見つめるたびに胸を締めつけるほどの愛しさがわき上がり、言葉では表現しきれない想いを温もりで伝えようとしてしまう私はひどく大人げないだろう。

ともに朝を迎え、身を寄せ合いながら眠りに落ちる夜の穏やかなひとときが何よりも私を癒す。そびえ立つ壁の内側にこれほどの幸せがあるとは思いもしなかった。

このつかの間の安寧が一秒でも長く続けばいいと……いや、続けたいと思う。そのための努力ならば惜しまない。昨日より今日、今日より明日と君に惚れ直してもらわねばならないからね。


誰よりも愛しい部下に、今日もありったけの想いを籠めて。
2 エルヴィン・スミス
私は今日も君の帰りを待っている。一刻も早く会いたいと願い……早くその身体を抱き締めたいと願いながら。

愛してる。愛しているよ。私は君を愛している。胸が締め付けられるほど君が愛しくて涙が溢れそうだ。私の想いで君が押し潰されてしまわないように、過剰な愛し方で逃げられてしまわないように、こっそりとここで吐き出そう。誰よりも君を愛している……そしてもっともっと愛されたいと願っている。

貪欲な上官から最愛の部下へ、今日もありったけの想いを籠めて。