1 アルミン・アルレルト

spinning

すれ違ってばかりだと言うのに愛しさは増すばかりで、どうにも持て余した挙げ句、吐き出してみることにした。

最近眉間の皺が増えたね。弱音も増えた。繰り返す謝罪もこめかみの汗も、全部纏めて包んであげたいのに、君に手を伸ばす時間すら作れない現状が少しだけ憎い。

お荷物なんか死んでもごめんだ。けど、君と二人、荷を分け合って足並みを揃えて進む道なら、僕はきっと少しだけ強くなれる。

僕には君が必要だ。そして大切で、尊い。今日も昨日も、毎日ありがとう。

糸し君へ。


え?何でも無い日にサプライズは止せって?…ふふ、だって君にとっての「当たり前」は僕にとって奇跡の様な贈り物なんだ。何でもない日だからこそ、だよ。バンザイ。
2 アルミン・アルレルト
君と巡る季節がいつの間にか新たなスタート地点に辿り着こうとしている。

毎日当たり前みたいに過ごして来たけれど、思えば色々あったよね。辛いこと、苦しいこと、悲しいこと、イライラしたこと。楽しいこと、嬉しいこと、照れ臭いこと、幸せなこと。何があってもどんな時でも、君は逃げ出さずに僕の隣で僕の声に耳を傾けてくれて、僕にとってはそれが何より心強かった。

君へ。
いつも僕を想ってくれてありがとう。
いつも僕を救ってくれてありがとう。
いつも僕の傍に居てくれてありがとう。
いつも僕の声を聞いてくれてありがとう。
いつも僕を包み込んでくれてありがとう。
いつも僕をあたたかい気持ちにさせてくれてありがとう。
いつも僕を甘やかしてくれてありがとう。
いつも僕に甘やかされてくれてありがとう。
いつも僕を許してくれてありがとう。
いつも僕と向き合ってくれてありがとう。

君へ。
僕が甘ったれになったのは君の所為です。
僕が多弁多筆になったのは君の所為です。
僕が本能を曝け出す様になったのは君の所為です。
僕の羞恥心が崩壊したのは君の所為です。
僕の動物的成長が目覚ましいのは君の所為です。

君へ。
誰よりも糸し君へ。
今夜は極上の眠りを届けることを、此処に宣言する。
"一緒に居たくないのかと思った"?
未だにそんなことを言う悪い唇は塞いでしまおうね。突っ込みは受け付けないよ。悪しからず。
3 アルミン・アルレルト
愛しい君の嬉しい変化。

良く眠るようになった。
―魔法は効果抜群みたいだ。
良く食べるようになった。
―夕食のリクエストが嬉しくて堪らない。
良く笑うようになった。
―君の笑顔が何より大切だよ。
良く泣くようになった。
―嬉し泣きが僕の胸を焦がすんだ。

ねえ、君。大好きで大好きで堪らない君。僕をこんな風にさせておいて、どうするつもりなのかな。心も体も君ばかりを求めて、持て余す熱情をどうすればいいんだろう。

毎時、毎分、毎秒、君に恋をする。
毎日、毎夜、毎朝、君を好きになる。
こんなに一緒に居るのにね。不思議だね。不思議で、幸せで、苦しくて、愛しいね。

君の寝息が、君の体温が、君の鼓動が心地好い。
あぁ、…好きだなぁ。