1 マルコ・ボット

僕の世界を廻す、唯一のお前へ

日付が変わって、今日は僕らが新たな日を歩み始めて丁度ひと月になるね。
お祝いに言葉を残そうかな、なんてついつい言わなくてもいい宣言をぽろりと零してお前に怒られてしまったことも記憶に新しいけど。…翌々思えばそこはサプライズしろよ、とあの日の僕にそう言ってやりたい。お前が怒った原因は自分も同じことを考えていたのに!だったから、本当僕らは根底では似た者同士で笑っちゃうよな。

親友から恋人になったあの日の記憶は僕にとって永遠の宝物です。
ジャンと出逢えて、毎日何気無い日常を過ごせる僕は幸せ者だ。もっともっと新しいお前を知って、新しい僕を見ていて欲しい。もう、置いてなんかいかないから。悲しい思いも、寂しい思いも、させたりしない。……お前のことは僕が幸せにする、誓うよ。
だからずっと傍においてくれよ、な。まぁ来世の誓いまでくれたお前だから、当たり前のこと言ってんじゃねぇよ、なんて返ってくるだろうことは容易に予測済みだけどね!

あ…ええと、本来の目的から逸れるところだった。惚気て終わりじゃないんだ、ごめん。
毎日の幸せをありがとうな、ジャン。二ヶ月、半年、一年、勿論その後も、僕と肩を並べて生きて欲しい。先立ってはこのひと月におめでとう、の言葉を。

ねえ、愛してる。──明日もその先も、ずっとだよ。
2 ジャン・キルシュタイン
お前が書いてくれるってわかってて、それまで待ってる俺はずるいかな、なんて少し思ったけど、まあいいだろ。お前も、俺が書くってわかってたんだし。なんてな。
お前の言う通り、俺はサプライズする気だったんだけどよ、お前が言っちまうから、…なんて思ったけど、俺はお前と同じ考えを持てて幸せだとも思った。

何回も言うけど、早いのか遅いのかわからない1ヶ月だな。親友っていう厚い壁を蹴破ったあの日、お前にすごくドキドキした。柄じゃねえことばっか言っちまうけど、そういう時こそ俺の本心だっていうことを忘れないでくれよ。
お前といると、他人からしたらちっぽけな事でも、凄く大きな幸せに感じるし、…これは予想だが、きっと死ぬほど悲しくなった時にはお前といるだけでそれがどうでもいいようなちっぽけな事になるんだろうな、と思ってる。
ベタだけど、お前とならずっと一緒に、何でも出来そうな気がする。つーかやる。

時間が不規則な俺をいつも待っててくれてありがとう。会えない日があっても、お前のペースでいいと寛大な心で受け止めてくれてありがとう。

亡者の夢なんかじゃないって理解した一ヶ月だった。本当に愛してる。…之からも、よろしく。
3 マルコ・ボット
今日で二ヶ月経つね。前回と同じ轍を踏まないように宣言はしないでおいたけど、きっと僕が此処に言葉を記しに来ることをお前は予期しているんだろうな。だから結局これをサプライズとは言えない。これはいつもと変わらない、だけど特別な日にお前に宛てるただの恋文…だよ。

一ヶ月の折の言葉から二ヶ月目。今回はさ、すごく早かった気がするんだ。ひと月目はまだひと月、いやいやもうひと月だ…なんて幾度も話をしたよな。
いつも忙しい合間を縫って、必死に僕の元へ帰って来てくれてありがとう。あのね、僕のホームはお前だ、って告げた時に同じ言葉を返してくれたのがとても嬉しかったんだよ。この言葉を交わしてからいつものおかえり、ただいまがもっと特別な意味を持った気がする。


あれの花言葉、ジャンならきっと知っているんだろ?枯れない愛、それが花言葉。僕は一度枯らしてしまった、それはお前が居なかったからだよ。…お前と二人ならきっと枯らすこともなく、育んでいけるって思うんだ。僕と一緒に育んでください。ひと月目と変わらず…いや、想いは更に強固に。──あの日より、ひと月目より、僕はジャンを愛してる。
本当は半年記念まで待ってプレゼントしようと思ってたんだけど、我慢出来なくてふた月目なんて半端な時になってしまった。半年は半年で…引っ越しでも、する?……意味合いはきっとお前に伝わる筈。

さて。三ヶ月目の始まりに感謝と愛を込めて、心臓を捧げた僕より。これからも宜しく、ジャン!
4 ジャン・キルシュタイン
予想してたのは認める。そんで、実はわくわくしてたのも暴露する。
2ヶ月記念日おめでとう。ここまで喧嘩も揉め事も無く、ひと月目に同じく寛容なお前の心に助けられている毎日です。
いつも待っててくれてありがとうな。毎日毎日、たくさんの愛をくれてありがとう。
気恥ずかしさも残るし、素直になれねえ時もあるけど、これからもよろしく。

それとプレゼントの意味、理解してるつもり。ちゃんと二人で育てようぜ。今度は俺がいるんだから、枯らさないように。(笑)
引越しは、もっと狭いところか、庭付き一戸建てか、なんてな。お前はきっと前者を選ぶだろうから、今度は部屋を一緒にしような。

次の三ヶ月記念日まで長く感じるか、短く感じるか、楽しみだな。今月もまたよろしく。
5 マルコ・ボット
今日で三ヶ月だな、ジャン。三度目のこの日をお前と無事に迎えられて嬉しいよ。ああ…無事に、っていうのも少し可笑しいかな?僕らの日々は今日まで小さな喧嘩のひとつも無く順風満帆とも言えるし、積み重ねていく未来を信じていられるんだ。でもそれに胡座をかいたりしない。これからも笑って同じことを言えるように二人で未来を築いていこう、な。

このひと月は交わす言葉は少なかったかもしれないけれど、沢山触れ合ってきたね。主な思い出はエプロンだと言っても過言ではないところは、うん…本当にごめん。でもジャンが可愛いのも悪いんだ…!お互い様ということで手を打ってくれると助かる(笑)まぁ、僕の過度なスキンシップとその後の諸々にお前が辟易していないかだけが心配ではあるんだけど…そこのところはどうなんだろう?過ぎるのなら遠慮は要らない、引っ叩いてでもしてこの暴走を止めて欲しい。…もっと、って言うなら抱き締めて。言葉はいつもみたいにやだだとか駄目だとか言ったって構わないから、行動で示してくれよ。ぎゅうって、さ。

さて、毎度長くなりがちな恋文もこの辺りで留めて後は直接伝えよう。
三ヶ月目、ありがとう。また新たなひと月を宜しくな。…ジャン、大好き。今日もお前だけを愛してる。
6 ジャン・キルシュタイン
3ヶ月おめでとう、俺たち。
3ヶ月って具体的な数字が出てもあんまり実感湧かねえけど、今回に関してはほんっとに短く感じたな。
数字よりももっと沢山一緒にいる気がするけどな。毎日一緒に居すぎて錯覚してんのかも。

エプロンの件は色々置いておいて(笑)今月は俺がなかなか会いに来れてなかったけど、すげえ濃厚だったなー。お前に貰ったものも着々と増えて、俺の誕生日も会って(笑)

兎にも角にも、3ヶ月ありがとう、4ヶ月目もよろしく。なるべく会いに来れるようにするから、見放さないでくれよ、なんてな。
毎月ほんとに幸せだ。ありがとう、すげえ好きです。
7 マルコ・ボット
新しい月のこの日。今日で四ヶ月、此処でお前に言葉を残すのも四度目…だな。毎度のそれだけれど、いつもありがとう。それから四ヶ月目おめでとう、僕ら。

今月は新しいことに乗り出したよね。定番だけど特殊なこと。飴玉の数だけ、新しいお前を知ることが出来ると思えば今から全てが楽しみなんだ。ああ、でも嫌なものが有ればちゃんと拒否してくれていいんだよ、ジャン。押しが弱そうに見えるかもしれないけど、僕は存外そういうところはちゃっかりしているんだから。
ことお前に関しては。…望んで望んで、望んでばかりでごめん。好きなんだ。好きだから、全て余すところなく見たい。誰も知ることの出来ないお前のこと、お前の可愛い姿をこれからも僕だけに見せてくれ。

さて、もうひとつ。こっそり用意しておいたプレゼントにお前はこの恋文を読むより早く気付いたのかな?考えてみればお揃いの物がひとつもないなぁ、って思ってさ。そう思ったらどうしても欲しくなって、休みの日に選びに出てしまったんだ。ああ、その…少しベタだったのは認めるよ。笑ってくれても構わない。だけど二人で肩を並べて、あの二つを並べて、そうして一緒に使ってくれるなら嬉しい、な。

愛情、恋心を込めて。四ヶ月目、愛しいお前と変わらぬ幸せを築いていけますように。
8 マルコ・ボット
今日で五回目の記念日だね。先ずは毎回の言葉だけど、ありがとうって感謝の気持ちをお前に…それから五ヶ月目おめでとう、僕ら!

実のところ毎回記念日の二、三日前になると此処に残す恋文を認め出して、当日が来るまでに添削のようなことをしていたりするんだ。あー…笑っていいよ、正直な話お前のこととなると馬鹿みたいなことばかりしているもの。情けないけどこれが僕だ。だけどお前が愛してくれるのもそんな僕だ、って若干自意識過剰にも思っていたりする。……偽ることのない、優等生でもない僕を他でもないお前が認めてくれることにどうしようもない安堵を感じてるんだよ。有りのままでいいんだ、ってさ。
そう言えば、はっきり言わなかったことがもうひとつあるんだけどこの機会にこれも明かしておこうかな…。靴下と下着の一件、僕はものすごくお腹の底がざわざわしてました。そんなものを強請る輩が現れた時は暫くお前を家から出せなくなってしまうかもしれない。その為にもお前はちゃんと自衛してくれよ。じゃないとどうなっても知らない。……ああもう、嫉妬って醜いな。

…あれ。何だか今回は恋文というより暴露になってしまった感が拭えない、どうしよう。
ええと。気を取り直して…来月は六ヶ月目、半年になるよね。お前と付き合ってからずっとひとつの区切りになる半年記念日のことを考えていただけに感慨深いなぁ。次の記念日を心待ちに、またひと月よろしく。愛してる、僕だけのジャン。
9 マルコ・ボット
今日で友人から恋人になって記念すべき半年だ。直接お前にも言ったことだし、毎月毎月の記念日以外にもちらほら言っていることだからお前の耳にタコが出来ちゃうんじゃないか…とは思うんだけど。いつも通り此処でも愛と感謝を綴っておこう。
愛しい愛しい僕のジャン、この幸せな半年をありがとう。…またひと月、僕だけのお前でいて。

デートの誘いを了承して貰えるかはまだ分かっていないけれど、出来れば直接顔を合わせて渡したいものがあるんだ。まぁ、渡したいものなんて言えばサプライズにはならないんだろうな。ひと月を迎えた頃からずっとこの節目に贈りたいって思っていたもの、なんだ。…さて、予想はついた?きっとその予想は外れていないと思うよ。察しが良いお前のことだからさ。

ああ、あとひとつ。あの時写真を撮ったのは気を紛らわせる為以外にも理由があるんだ。……可愛かったから形に残しておきたかった、っていう単純な理由。待ち受けにしておこうかな…なんて。怒らないで欲しい、っていうのは無理な話…か(笑)

半年の記念日、変わらぬお前への愛を此処に。愛してる、ジャン。