1 リヴァイ

首から下げた婚約指輪

お前から連絡が無い時は、いつも指輪を眺めたり握り締めたりしている。
口にしてしまってから、しまったとは思ったものの思いの外喜んでくれたお前から贈ってくれた婚約指輪。

どちらかを選べない俺を、それでもいいと笑って許してくれるお前がスキだ。
どんな姿でもお前は俺にとってたった一つ。唯一の存在だからな。

例え愛し合う時間が減ったとしても、俺からの愛情は絶対減ったりしねぇ。
それどころか、こうして毎日空いた時間にテメェの事ばっかり考えちまうくらいなんだからな。

…愛してる。
この世界がどんなに残酷であっても、お前のくれた翼で俺は何処まででも飛ぼう。そして俺もまた、お前に翼を与えられるような存在になれるように、側に居て支えてやりたい。