1 リヴァイ

星空のエレン

勘違いから綴る祝福も悪くねえだろう。今日で三つ目の首輪をお前に手向けた。

一つ目は夜空の色した首輪だったな。死ぬ程似合わなかった事を思い出した。俺の部下でしかなかったお前に与えた初めての贈り物だ。覚えてくれていたことは悪い気分じゃねえ。今でも着けてくれているだろうか。

二つ目は、クリスマスプレゼントだったように記憶している。以前より上質な物を与えた。同時にお前は俺に指輪をくれたな。いつも大切に持ち歩いていることを知っているか。

そして今日、三つ目の首輪を与えた。お前の瞳をなぞらえた翠の首輪だ。お前の誕生を祝って用意した。きっとクソ程も似合わねえんだろうな。目に見えて想像できるが、それさえ愛おしいと感じる程にはお前に溺愛しちまってるらしい。

星空のお前、お前とは星を仰ぐ時間が一番心地いい。笑顔の似合う男だ。あまり泣かせたくはねえし、お前に泣かれるのは酷く辛い。いつも支えてくれる礼だ。この頃は俺も、特に自然と笑えるようになった。お前のお陰だ。お前を選んで良かったと、本心から思う。

愛してる。会うばかりが全てじゃねえと言われたが、もっと沢山お前のそばに居れるように尽くしてやる。合鍵は大切に使え。失くしても、新しい物は作ってやらねえからな。誕生日おめでとう、星空の飼い犬へ残す。
2 エレン・イェーガー
俺のリヴァイ兵長へ。

何を綴ろうかなと悩んでいたら、少し時間が経ってしまいました。お待たせしたでしょうか。ずっと繊細で綺麗なあなただから、寂しく思わせていないことを祈りつつ。

兵長が俺の帰りを待っていてくれたり、訪れると喜んでくれたり、祝ってくれた日も、凄く凄く嬉しかったのを知っていますか。
俺はあまり他人との距離感をはかるのが得意じゃないから、嫌われてしまわないくらいの距離をあなたとも計らないとって思うこともあるんですが、兵長の言葉はそういう怖さを無くしてくれて。
俺が笑えるのは、兵長がいてくれるからです。
兵長といる日々は、あまりにも幸せにまみれすぎていて。心から、愛しく思うんです。

そういえば…俺、翠の瞳だったんだなって。なんだかそれさえ愛しくなりました。あなたが今朝遣わしてくれた幼馴染みの姿も、兵長に纏わるものは本当に全部、愛しいです。

温かくなりましたから、近いうちに星見に行きましょうね。星屑の俺より、兵長へ。