まさか此処に言葉を残してくれるなんて思ってもみなかった。
こういう所、狡いと思いますよ、本当。
何となくだ。ただ何となく、オレはあの日貴方の声に応えた。そう、それだけだった筈なのに。
いつの間にやら居心地の良さと探究心と欲に塗れて隣に居座るようになっちまった。
その内に見えなかったもんがどんどん見えて来て、深く、深くオレの中に入って来て。
…貴方だってオレにとっちゃ毒にも薬にも成り得る存在ですよ。
兵長がオレに＿＿を強請った日。悔しくてむかついて図太くしつこく大の字で寝そべってやると、決意しました。

自由の翼はもう手に入っている。
だから、そのまま。オレを飲み続ければ良い。ちゃんとオブラートに包んであげますから。
そして、その身体の一部に。

……今日も明日も、その先も。隣でしぶとく見続けますよ。終わりの無い、貴方を。