1 エレン・イェーガー

甘く温かなミルク

出せない手紙を綴る。
オレも大概女々しいな。

___、元気でやってるか?
オレは何時までも続くと思っていた状態に区切りがついて少しだけ余裕が出来た。
でもまた何時忙しくなるか分からないからお前の元には戻れない。戻っちゃいけない。

なのにオレは、お前の影ばかりを探している。

別れ際に告げた通り、きっとオレは一生お前を忘れられない。
お前の一挙一動はオレを夢中にさせた。お前はよくオレを可愛いだの放っておけないだの言った。気紛れで掴み所がないとも言われたように思う。
オレからしたら、それはお前の方だ。
オレは本当はその指を絡め取って二人だけの世界に深く沈んでいきたかった。でもお前にはそれを良しとしない見えない壁があった。

矛盾してるけど、そこが好ましくもあった。


___、お前は本当に魅力的だからもうとっくに新しい恋人がいて、…いや、もしかしたら壁を越えてもうこの世界にはいないかもしれない。
でもオレは、これからもお前の影を追って生きる。

元気で幸せにやっていると良い。……でも他の野郎との幸せは願えない。心が狭い?なんとでも言え。


___、_してた。
お前を想い、指輪に口付けを。
2 アルミン・アルレルト
戻っちゃいけない、とあるから、戻る気はないのだろうけど、確かめたいことがあって。
もう少し君のことについて、…もしくは、呼び掛けている相手のことについて、ヒントを貰えたりはしないかな。