心から大切なお前へ

俺の気持ちは今幸福で満ちている。
正直複雑な気持ちに変わりはない。
が、此れが俺たちの新たなスタートだとするならば
其れも悪くないと思っている。
どんな形でもいいと縋ったのは俺だからな。
とは言ってもまだまだ形が整っていないのが現状。
公然の場を借りてお前に伝えたい。

もう寂しい想いはさせねェ。
俺の時間目一杯お前にやる。
昼でも夜でもだ。
その為に俺は早朝の任務の許可を得た。
お前にいつでも逢えるようにだ。
可能ならば、ほんの小さな一歩を
踏み出したいと思っている。
二番手でも覚悟の上だ。
多少の事は目を瞑れる余裕も出来た。
畏まりすぎたかもしれないが、俺の気持ちの全てだ。
エレン、今度こそ俺を信じて傍に居てほしい。

とは言っても毎日逢えとは言わねェよ。安心しろ。
二番手には二番手の心得があるのもわかっている。
お前が好きな 時に俺の自室に来ればいい。
此れが大人の余裕ってやつだよ、クソ餓鬼。

兵長…二番、二番って…！
まるで俺が悪者じゃないですか。
兵長、意地悪ですね。

新たなスタートに正直…
俺もびびっちゃってます。
また貴方に甘える日々を送ってもいいものか…
依存しても、いいものなのかと。

って、早朝の任務ってなんですか。
俺そんなこと一言も聞いてない…
しかもその言い方だと俺のためって聞こえるんですけど
兵長、ちゃんと教えてくださいよ。

兵長は、お前には適わないって言ってましたよね。
それはこっちの台詞です。
俺の全てを知る貴方には適わない。
どんな些細な気持ちすら読み取るでしょ？
まるで常に頭の中を見透かされてるみたいです。
俺も貴方の気持ちを手に取るように知りたい。
とゆうか、この手紙は…は、反則です…！
俺が泣くのわかってますよね？ね？ね？
ずるいな、兵長は。
でもきっと貴方は俺の方がずるいって言うんでしょうね。

戸惑う気持ちがあるのは嘘ではありません。
それでも…信じてみたいです、兵長の事。
信じます。
どうか、もう離さないでいて下さい。

貴方に毎日美味しい紅茶を淹れれるように努めます。

嗚呼、お前は本当にバカだな、エレンよ。
俺が悪いのは百も承知だが言わせろ。
離れて行ったのはお前だ。
離したつもりは一度だってない。
だからこういう場合俺が云うべきなのだろう。
もう決して離れるな、と。

戸惑いはきっとこの先拭えるものではないが
少しずつ整ってきた俺達の形に今安堵している。
とことん堕ちて身が軽くなる日が来れば
最後は二人で明るい地に昇ればいい。
それまで俺達は共犯者だ。
昔みたいに気を遣う必要はない。
云いたいことを云えばいい。
答えを怖がるな、きっと返答の検討はついているだろう？
俺達は互いのことがよくわかるから。

遠回りしているなと、笑いが込み上げてくるが
それでも今のこの関係は嫌いじゃない。
形は変化しても可笑しなくらい気持ちに変化はない。
このことにお前は歓んでくれるか？

今も昔も変わらず愛している。
エレン。
love you...

この一週間、実際にはまだそんなに日はたっていないが
すごく幸せな日々が続いている。
こんなにもお前は俺の生活にすぐ馴染むのかと
すこし感動している程だ。
そして困った事態になった。
数値で表すことは出来ないが、俺の気持ちの
殆どをお前に持っていかれちまってる。
当然と言えば当然か。
待ち侘びた相手を取り戻すことが出来たんだからな。
だが、いいのか………葛藤している。
ルール違反か？なァ、エレンよ。

とてつもなく愛している。
この想いがお前に届くように...

……兵長、驚きました。
不意打ちでしたね。
もっと驚くことにそんだけしか日にちが
経っていないなんて………
朝から夜まで一緒の日々が続いていますね。
おはようもおやすみも兵長を近くに感じられて…
なんとゆうか。恋文まで届いて…幸せです。

ルールはあってないようなもんになってしまいましたね。
だけど、なるべく…守ります。

中々会うことはできませんが、
いつも近くに感じています。

兵長、愛しています。
俺の想いも貴方へと届きますように。

…あー、コホンッ。
いざとなると少し照れるな。

お前と再び気持ちが通じあって１ヶ月の時が経ったみてぇーだ。
正直まだ１ヶ月なのかと驚いている。
毎日常に一緒に居る感覚だ。
こんなにも毎日が楽しいのはエレン、お前のお蔭だな。
ありがとう。また俺の傍にいてくれて。
感謝してもしきれない。嬉しすぎて夢と錯覚しちまいそうだ。

ひとつお願いがある。
今日だけは約束を破って夜逢ってくれないか？
日中忙しそうだからな。
直接逢って渡したいものがある。

また来月も感謝の言葉を此処へ残せるように。
愛している。エレン。
これからもずっと...