1 エルヴィン・スミス

愛しい君へ

お前と出会ってから一ヶ月。
あっという間だったようにも感じられるが、私は「やっと一ヶ月」という思いが強い。
一日たりとも欠かさず会っているのに飽きもせず、そればかりか日毎に愛おしさが募る。お前が可愛くて仕方が無い。……そんな相手に出会ったのは初めてだ。

年単位での付き合いのような錯覚に陥る程、お前の傍は心地良い。今日でやっと一ヶ月なのかと驚きを隠せない。
お前も同じように感じてくれていると嬉しいんだが。

…お前が喜ぶかどうかはわからないが、幾ら身体を重ねても毎日でも貪りたいと思えるのは初めてのことだ。
そもそもその行為自体を面倒と嫌う節があったからね。お前と出会う前の私は、まさに「枯れている」という表現がぴったりと似合う男だった。
それが今ではどうだ、暇さえあればお前を喰らわんとする盛った獣だ。
先月末から一週間程執拗な行為に付き合ってくれたことは感謝している。あれは本当に楽しかった。純白を纏うお前は清らかでありながら危うい儚さの中に艶を含んでいて……とてもそそられた。

本当はお前を喜ばせるために長々と愛を綴りたかったんだが、こういうことは慣れない。
纏まりのない文面でお前がどう思うか……駄目出しでもしてくるんじゃないかと今から気が気でない。お前ならやりかねないからね。

一ヶ月、有難う。
そして、これからもよろしく。


Ich liebe dich immer und ewig, Levi.
Sei doch immer bei mir nahe zum Greifen.

Moechtest du mich heiraten?
2 リヴァイ

今までも、これからもお前だけを愛すると誓おう。
捧げた心臓のほか、お前に寄越してやるのは俺の中にある果てしない「愛おしさ」だ。


小難しい言葉を長々と投げるより、想いのままの言葉を、エルヴィン…お前ただ一人に。