1 エルヴィン・スミス

金魚が好きな俺のお嫁さんへ

リヴァイ、覚えているか。
今日で出会って一年目になる。
感謝の気持ちも込めて今日はここに手紙を残すよ。

短期で出会った時から考えればもっと前に知り合っていたわけだが…お前が変わらず隣にいてくれることを本当に嬉しく思う。

春と夏と秋と冬を越えて、あっという間に二度目の春になったな。
俺としてはもう暫くお前とコタツでゴロゴロしていたい気もしている…というのはここだけの話だが。
この調子でまたすぐ夏も来るだろう。
そしたら去年の約束通り、浴衣を着て一緒に花火大会に出掛けよう。
リヴァイと思い出を重ねていけるのが俺の何よりの喜びだ。

金魚に毛玉と家族も増えて、共に過ごす季節がより一層掛け替えのないものになっているよ。
可愛くて大切な俺のお嫁さんへ。
いつも幸せな時間をありがとう。
愛してる。ずっとお前だけだ。
2 リヴァイ
俺のエルヴィンへ。

大分筆を執るのが遅くなってすまなかった。
この一年間を思い返して、これほどまでに人生で満たされている時間はなかったと思うほどに幸せだ。

俺は好きなものには思い切り甘い傾向にあるらしい、たとえお前がどれだけスウェットが似合おうともその後ろではきっと想像出来ねぇくらい多忙を極めているんだと思うと、どうも尻を叩く気にはなれなくて物足りなさを感じさせているんじゃねぇか、なんて考えちまう。

然し、そんな俺達ならではの関係が酷く心地良い。
上手く言えず歯痒い気もするが…俺が伝えたいのはこれまでの日々への感謝とこれからの日々への希望だ。
フツツカモノだが、これからもずっとお前の隣に居させてくれ。


いつもありがとう。
そしてこれからも末永くよろしくな。


追伸、
4月17日の花はジャーマンアイリスって花らしい。

花言葉は「燃える想い」「情熱」 

……全くの偶然だが、今日その切り花を貰った。
3 リヴァイ
誕生日おめでとう、俺のエルヴィン。

今年は浴衣は着れなかったな、そうこうしてるうちに直ぐにコタツの季節だ。

これは持論だが…寒いほうがお前とくっつく言い訳になるな、と少し暗くなるのが早い空を見上げながら他愛もないことを思ったりしている。

俺は今日は休暇だった。
掃除をしながらケーキでも買うかと考えていたんだが…もうこんな時間だ、次の朝食にパンケーキでも作ろう。悪いがとりあえずはそれで勘弁してくれ。

…もっと甘い言葉を書き連ねる語彙力があれば良かったんだが。
産まれてきて、俺と出逢ってくれて…感謝してる。
互いに多忙だが、俺達のペースでこれからも歴史を作ろう。

最後になるが、多忙だろうが体調を崩さないようにな。
いつも俺を気遣ってくれてありがとう。

愛してる、エルヴィン。
どうか次の誕生日も祝わせてくれ。
4 エルヴィン・スミス
…また一つおじさんになったというのに、年甲斐もなくこんなにドキドキさせて…俺のリヴァイはずるいな。

もう長いこと家族でいるが、お前から言葉を貰う度に新鮮で嬉しくていつも頬が緩んでしまうよ。
ありがとうな、リヴァイ。

浴衣姿が見れなかったのは心残りだが、夏はまた来る。来年の楽しみにとっておこう。
それに、寒い季節もそう悪くない。お前といると心も体も温かくなるからな。だから…今年の冬はもっとくっついておいで。

掃除を張り切るのもいいが、身体の方もしっかり休めるんだぞ?貴重な休暇だからな。しかし、お前が有意義に過ごせたのなら何よりだ。
ちなみに、俺はケーキよりパンケーキの方が嬉しいよ。リヴァイの手料理が世界で一番美味いからな。

お前と過ごす日々も、時間の流れも、交わす言葉も全て大切で心地良い。
こんな愛おしい日々をずっと重ねていきたいと思う。

…来年の誕生日も、変わらずお前にドキドキしてる俺の姿が目に浮かぶよ。
どんなに歳をとってもこれだけは変わらない。
愛してる、リヴァイ。
お前に出会えて良かった。
5 エルヴィン・スミス
俺の可愛いお嫁さんへ、誕生日おめでとう。
…1日遅れですまない、昨日の内にと思ったんだが端末を握ったまま寝てしまっていたようだ。

早いものでお前の誕生日を共に迎えるのも2回目だね。
お前と過ごす時間はゆっくりしてて穏やかで時の流れを忘れそうになるが、振り返ると長い間一緒にいるんだな。
今年もこうして一緒に祝えたことを嬉しく思うよ。

改めて、俺と一緒にいてくれて、俺に幸せな時間をくれてありがとう。
愛してるよリヴァイ。

お前を甘やかしたいと思いつつ相変わらずお前に甘えてばかりの旦那だが、これからもどうぞ宜しく頼む。

プレゼントを用意できれば良かったんだが…事前に欲しいものを聞いておけば良かったな。
来年はリベンジしよう。それまでに考えておいてくれ。
6 リヴァイ
…毎日忙しいのにわざわざありがとうな、ちゃんと眠れてるのか?
もう歳取って祝うようなトシじゃねぇんだが…お前の言葉にこうして温かい気分になれるんなら悪くもねぇな。

かくいう俺も、年の瀬ってやつで任務がクソ立て込んで毎日ベッドと仕事を行き来する日々だがまぁ、なんとかやれている。
それもお前との時間があるおかげだ。お前も頼むから無理だけはするな、俺以上に身体が資本だからな。


プレゼントだが…今リクエストしてもいいか?
次の晩飯はお前の作ったもんを食ってみてぇ。好き嫌いはない、消し炭だとしてもお前が作ったんなら喜んで食おう。

いつもありがとう、宇宙で一番愛してる。
もうすぐ年が開けるが来年もその先も隣にいて欲しい、エルヴィン。
また後でな。
7 リヴァイ
なぁエルヴィン、お前はやっぱり壁の外で忙しくしてるんだろうか。
迷った末に此処に筆をとったことを先ずは謝っとく。

もうすぐ出逢った季節になるな。
数えきれねぇくらいお前を愛して愛されて、俺は世界一幸せもんだと今も思ってる。

色んな景色を見せてくれたエルヴィン。
どれも大事に鍵をかけて、思い出しては眺めている。

忙しくしてても優しいお前が好きだ。
充実してるのだと語るお前を尊敬してる。

だから、お前に別離を告げられる日がいつか来るんじゃねぇかとそれが辛い。

俺はな、エルヴィン。
待たせるのが申し訳ないから、っていう理由で離れられるのが一番嫌いだ。
もう逢えなくなるくらいなら、喩え殆どねぇ希望でも待ってるほうがずっといい。

ただな、エルヴィン。
俺がお前を訪ねる度に、今度こそ待たせては悪いからと言われるんじゃねぇかと怯えてる自分もいるんだ。らしくねぇのは解ってる。

この板の趣旨には反してるんだろうが、
俺は、お前が待たせてる罪悪感ってやつをもし感じてるってんなら……大人しく手を離して、また地下に潜ろうと、そう思ってる。

大したことじゃねぇ。また独りになるだけだ。
お前は外で、美しい世界で命を燃やして欲しい。


愛してる、エルヴィン。
過去形じゃなく、今も。

どうか体は大事にしてくれ。
あと、家族の世話は頼んだぞ。

お前の前途に幸多からんことを。
8 エルヴィン・スミス
4月17日、大切な日だからカレンダーにはこっそりうちの元気な毛玉の似顔絵を描き込んでおいたんだ。
それなのにすまない、また一日遅れになってしまったな。

改めて、先日は迷惑をかけてすまなかった。
こんな俺だが、まだお前が隣にいてくれることを本当に幸せに思う。

元気いっぱいの賑やかな家族に囲まれて、毎日いろんなことが起こるが、どんなときでも一番近くでお前の笑顔が見れることが何よりも嬉しい。
そんなあたたかな日常がたまらなく愛おしい。

リヴァイ、心から愛してる。
お前を世界一の幸せ者にしたいが、お前から愛情をもらう度、それは俺の方なんじゃないかと思ってしまうよ。
幸せにする、などと偉そうなことは言えた立場じゃないが、これからも二人で幸せな毎日をつくっていこう。

2年間、俺と一緒にいてくれて本当にありがとう。
これからもどうぞ宜しくな、リヴァイ。

追伸だが…実はこのタイミングで端末が水没してしまった。
お前との手紙や写真が全て保管されているから流石にショックを受けているが、復旧に一縷の望みを抱いてる。
その関係で手元から数日が端末が離れてしまうのだが、心配せず少しだけ待っていてくれたら幸いだ。