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2 エルヴィン・スミス
甘い言葉を選び、吐き出すのは得意中の得意だが、本音を語るのは苦手なため、これほど時間がかかってしまったことに、まずは謝罪を。

そしてここからは、お前に怒られてしまう可能性がある言葉を選ぶと、注意書きしておく。
正直なところ、この年になれば恋愛なんてチェスやポーカーと同じ、お遊びの一環だと思っていた。相手の駒は決まった動きしかせず、奪うことも容易で、もう戦略に困ることはない。それを体良く使えば、身体をつなげ、欲望の吐き出し口を得ることなど、造作もないと高を括ってあの場所に貼り紙をした。

…それがどうした、あっという間にお前の魅力に惹かれ、今じゃ骨抜きじゃないか。
言っておくが、リヴァイが心配している以上に愛している。これ以上言わずとも、手紙を送り返す速度や、熱のこもり具合で伝わっていると思うが。

知っているか、お前は気にしていたようだが、リヴァイの表情豊かな所が好きなんだ。毎日おかえりと双眼細め、穏やかな笑顔を見せてくれる瞬間が何よりの癒しなんだ。
それと、どれほど頑張っても私より先に寝てしまう姿。寝顔は誰にも見せたくないほどあどけなく無防備で、そんな寝姿を見せてくれるということは、私に心を開いてくれているんだと自惚れてしまう。
個別にくれた別封筒の手紙だって、本来は書かなくて良いものであったというのに、その細やかな気遣いが何より嬉しかった。
快楽に弱い身体も、勝手に相性が良いだなんて思っている。
…なんて、挙げ出したらきりがないな。

死が二人を分かつまで、などといった大それたことは口にしないが、せめて末長く幸せな家庭を築きたいと思っている。
愛する私の妻へ、愛しているよ、大好きだ。
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