1 ベルトルト・フーバー

逃がさないよ、ジャン。

君の肺胞は僕の手の中でずっと生きてる。
ああこんなにも温かくて、息をしているから。
君に僕の何が届かなくなったって逃がさない。

あれから何人もの子を抱いたけれど、皆触れただけで壊れちゃったんだ。
ジャンは誰よりも愛らしかったんだね。
凄くね、君が恋しい。
解ってたくせに、
愛していたんだってば。

今度はうんと優しくしてあげてもいいよ?
帰っておいでよ?
帰って来い。
僕の言い付けを守らなかった事なんて無いじゃないか。

ジャン、
愛しているよ。
愛してあげる。
帰っておいで。
僕じゃなきゃ満足出来ない躰だもんね?


何度だって_して__して_して欲しいんだろう?