1 リヴァイ

誕生日、奇跡を起こしたお前へ

エルヴィンから貰った手紙を最初から最後まで改めて全て読み返した。
読んでいくうちにエルヴィンへの愛しさが溢れ出て止まらなくなっちまった。
エルヴィンの言葉が嬉しくて…そんな風に言って貰えることが幸せで、柄にもなく泣きそうになった。
お前の口から紡がれる好きと言う言葉や二人の未来に…心が温かくなったんだ。
だから…な、エルヴィン。改めて礼の言葉を言わせてくれ。


奇跡を起こしてくれてありがとう。
俺を見つけてくれてありがとう。
出会ってくれてありがとう。
傍にいたいと言ってくれてありがとう。
好きだと言ってくれて…ありがとう。


恋仲になったら伝えたいと言っていた言葉、ハロウィンの悪戯、いつか一緒に楽しむ旅行……他にも記念日のお祝いや来年の誕生日…。
知りたい事やややりたい事が沢山ある。
幸せな時間や穏やかな日常を二人で重ねていきたいと…改めて思った。
お前がいるだけで俺の日常は温かく優しいものへと変わっていくんだ。

俺は…エルヴィンが好きだ。
好きという気持ちが溢れてどうしようもないくらい…エルヴィンが愛しい。
お前の心の傷ごと抱きしめて…全て俺で塗り替えたい。
辛いことも悲しいことも全て抱きしめて…受け止めたい。
エルヴィンが許してくれるならエルヴィンの傍にいたい。
手を繋いで、末永く隣を歩きたい。

俺の隣はずっと空けておこうと思う。
いつでもお前を抱きしめられるように。
エルヴィンがいつでも安心して帰って来られるように…きちんと待っている。
だから時間がかかってもいい。俺の所に戻ってきてくれ。
ひとりじゃ寒い冬を、一緒に温かく過ごそう。
再び言葉を交わせる未来が来ることを信じてるから。


もう一度奇跡が起こりますように。
そう願わせてくれ、エルヴィン。