1 エレン・イェーガー

チョコレートより甘い

大好きなリヴァイさんへ。
今日で二ヶ月ですね。まだ暑さは残るけど、二つ目の季節を迎えられました。

幸せの数字にぴったりの花言葉。
約束されていたことばかりで、運命を信じずにはいられません。

そうだ、実はオレ犬?の抱き枕にはすごく嫉妬してるんですよ。
たくさん焼き餅を焼いています。
でも新しい"エレン"は…大好きです。

心の底からリヴァイさんを愛しています。
早く結婚して、玄関表札の名前を換えたいです。
2 リヴァイ
鳥のクッション、金色の指輪、美しい数字、ヒアシンス、甘いチョコレートより…おまえ。
二ヶ月よりずっと前から何かに約束されて出逢ったように思うのは、今だからこそか。それでも嬉しいと思う。

本当は…写真を送るのはタブーだろうかと躊躇っている内に日付変更線を少し過ぎてしまった。
それでもお前は、俺の不安なんざ余所に無邪気で。…好きだなぁ、と…つくづく思い知る。


ところで。
腕輪エレンは良くて犬エレンには嫉妬する、というのは何故だ、エレンよ。
見ろ、この抱き枕は無駄に俺よりデカくて、かわいくて、犬で、気持ちよくて…エレンと呼ぶのに相応しいじゃないか。
話し合う必要がありそうだ、近日また、半の方でも話し掛けさせてもらうぞ。

愛しい旦那様へ。
3 エレン・イェーガー
スープパスタ、オムレツ、ハートマークのオムライス、ハチミツトースト…美味しい食べ物よりリヴァイさんが大好き。

記念日を綺麗な形にしてもらえて、すごく嬉しかったです。
お揃いの噛み痕記念日、来月へ向けて我慢が大変な新しい楽しみもできました。

腕輪エレンも羨ましいけど、オレの代わりに守ってくれるような気がして。
犬エレンは…狡いだけです。おはようもおやすみも一緒とか…どうかしそう。
また笑顔で話しに出されたら、今度はガブリと噛みついちゃうかもしれません。

焼き餅焼きのクマさんから、
愛しいお嫁さんへ。
4 リヴァイ
事件だエレン、犬のエレンが…洗濯したら少し歪んだ。
俺がムリヤリ洗濯機に押し込んだばかりに…。抱き心地も少し、変わってしまった。
お前だと思って大事にしていたのに。
どうすればいいのか、途方に暮れている。

傷心の嫁より
旦那様へ。
5 エレン・イェーガー
犬エレンはどんな姿になってもリヴァイさんのことが大好きですよ!
あいつのことはあんまり好きじゃないけど…同じエレンの気持ちは分かります。
いっぱい抱きしめたら、またリヴァイさんに合う柔らかさになるはずです。
だから…大事にしてあげてください。

大好き成分で出来てるエレンから、
愛しいお嫁さんへ。
6 リヴァイ
お前は時々、凄まじい口説き文句をしれっと言う。
自覚は…ないんだろうな。

「大好きと愛してるばかりで」

それで十分だ。
十分過ぎる。
にゃーって、なるだろうが、ばか。

一人じゃ抱えきれないこの幸せ、お前も一緒に抱えろ。
この天然タラシめ。
7 エレン・イェーガー
可愛すぎてどうしようもなくて、毎日にゃー!!ってなってます。
オレの大好きな恋人、未来のお嫁さん。
リヴァイさんのことがもっと欲しい。

幸せなのにどんどん欲張りになってて、いつかほんとに食べちゃいそう。
そうしたって満腹になる日は来ないのに。

だけど、腹一杯までチーズケーキが食べたいな。りんごのジャムと一緒に。
8 リヴァイ
二人ぼっちのパレードも、めでたく二周目を迎える。
去年は良く晴れた一日だった。
明日も晴れるだろう。
手を繋ぎ、歌を歌って陽気に祝おう、俺達だけの大事な一日を。

おめでとう。は、また明日直接。
9 リヴァイ
あぁ、なんて様だ…うまくいかなかった。何もかも。明日には終わる平穏で、明後日には隣にお前の姿が無くても、あたたかな想いで閉じよう。
遠く離れても愛してる。千年一万年後にも、悲しい色にはしないよ。

おやすみ、かわいい俺のエレン。
10 リヴァイ
一年と五ヶ月を、その腕の中で迎えられて…よかった。散々落ち込んだ後でお祭り騒ぎする気持ちの余裕は無かったが…ありがとう、傍にいてくれて。
お前に支えられ大事にされ、愛されて俺はどうにか立っていられる。とんだ甘ったれ野郎だ。…だが、こんな俺にしたのはお前だろう?

一年六ヶ月もどうか、よろしく。
11 エレン・イェーガー
かわいい甘ったれへ。
二度目の今日は、よく晴れたいい天気でしたね。
普段は食べない甘味も、いっそう美味しく感じます。

落ち込んだときの泣きそうな声も、甘えんぼうのかわいい声も、お礼がちゃんといえない幼い声も。一年五ヶ月がすぎて全てオレのものです。
あなたが望まない限り、オレは離れません。

しばらく任務が続きますが、逢瀬を楽しみにして。