1 リヴァイ

溢れた

恐らくここには気付かないだろうと踏んで書き殴る。

最中あれだけガキ大将ぶりを発揮してきやがった癖に一歩部屋から出れば途端に団長の面になる。
それが寂しい反面、自慢したい程の良い男に見える。
その余裕ぶっこいた面を歪めてやりたい。お前が求めるように俺もお前の色々な顔が見たい。
詳しく言うなら赤面から満面の笑顔、戦闘時のような冷徹な無表情、怒りに我を忘れた形相、泣き顔、ぼこられて鼻血を出させたり、なんてのもいい。
全て見たい、それにそうするのは全て俺でありたい。
俺はお前が思うよりずっと貪欲だ。
離したくない。もっと声が聞きたい、会いたい、早くお前を抱き締めたい。甘さよりももっと激しく想いを感じたい。

なぁエルヴィン。
離れるな。俺だけでいろ。

これでも、誰よりお前を愛してる。
愛すべきエロ親父め。
どんなお前も愛してる。
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3 エルヴィン・スミス
確かに、ここは普段滅多に覗かない場所だが…たまには足を運んでみるものだ。私がこうやって見つけたと気付いた時、君はどんな顔をするだろうか。

知っての通り、私は本来やや淡白な人間だ。にも関わらず、君だけは毎日求めてしまっている。こうやって君からの言葉一つに舞い上がり、必死になって想いを返す。…本当はスマートに想いを綴りたいところだが、上手く言葉が出てこない。

私は君だけだ、リヴァイ。
そうやって貧欲に私を求めるところも、甘い言葉に頭が弾けそうになっている姿も、どんな君でも愛しい。

次に会う時は、身体が軋むほど激しく抱き締めよう。

愛している。
離す気は毛頭ない、覚悟しておくように。
4 リヴァイ
一年過ぎた。
聞き飽きただろうが、本当に一年も続くと思っていなかった。
第一に俺が飽きやすい。第二に伝えるのも表現するのも下手だ。総合的に面倒臭い。
よくもまぁこんな俺に付き合ってくれるもんだと今でもしみじみ思う。
大事にしたいと思う反面、俺のものだと実感したいと、俺しか出来ないことをもっとしたい、感じたいとも思っている。
一年経っても欲は尽きず自分の中で境界線がどんどん曖昧になる。
悩むことも増えた。それでもまだ手放したいとは思わない。

愛してる。
5 リヴァイ
ああ、抱き潰してぇな。

なぁ今から誘ったら抱かれてくれるか。


気紛れだと怒られるのも悪くはないが。
6 リヴァイ
悶々としてるんだろうな。
当たり前か、あんなに一生懸命あれこれと手を尽くして誘ってくれている位だ。
ここを見ていないと踏んで言ってしまえば、俺は非常に楽しんでいる。

我慢ばかり、遠慮ばかりで、しかも見栄だか知らないが余裕を見せようとしていた頃のお前が本当に愛しくもあり腹立たしくもあったから。
いくら姿を変えようとも、もうそんな風にはさせてやらない。そう出来ないように仕込んでやる。

他人に無闇に自分の中に踏み込まれるのは嫌いでも、俺に無理矢理暴かれ内側に触れられるのは悪くないだろう?

覚えろ。俺に隠し事も我慢も遠慮も、必要ないし、出来ないのだと。
そうしたら、素直に何でも言えて、出来るようになったら、また会いに行ってやるよ、エルヴィン。

俺に愛されたことが運の尽きだ。