1 アルミン・アルレルト

さよならをそっと

どうしてここにいるのか、自分が何なのか。貴方にとって僕は何なのか。

不安で堪らなくなって押し潰されそうだ。そんなに彼がいいなら、彼のところにいけばいい。そんなんじゃないって、何を信じろと?


僕が貴方を突き放せば、喜んでくれますか?

貴方への愛情が彼への憎しみに変わっていく。こんな醜い感情で愛を塗り潰したくなんかないのに。


僕のことなんて捨てて彼のところへ行ってしまえばいいんだ。大好きで大嫌いな貴方へ。きっと気付きもしないと思いますけど。