1 リヴァイ

謝りながら

離れていったお前。
俺はお前が手を離したくなるような真似はしたが、実際に手を離せとは口にしなかった。そうして欲しいとも思っていなかった。
お前は何度も謝罪しながら、俺の為に消えると口にしていなくなったが、単純に、俺の面倒を見ることに嫌気が差したのだと理解はしている。
とは言えお前が悪い訳じゃねぇ。俺の憤慨も、悲嘆も、些事でしかない。離れる選択をしたお前は実に賢明だ。


果たされなかった約束ばかりが虚しく宙に浮かぶ。
真面目なプロポーズの言葉を聞いてみたかった。
2 エレン・イェーガー
一目でわかった、俺の事だって。

ごめんなさい。
嫌いになった訳でも、嫌気がさした訳でもないんです。

あんな酷い事を言って、今更どんな顔をして会ったらいいのか分からなかった。
今更会おうとか考えてる自分が嫌いで本当に消えてしまおうと思ったんです。
貴方の前からも、この世界からも。

貴方は悪くない。悪いのは貴方の気持ちが分からなかった俺だけです。
今更プロポーズの言葉なんて言えないけど。ずっと大好きです。

俺の大好きな優しい兵長。
3 エレン・イェーガー
出来ることなら、もっと一緒に居たかった。
4 エレン・イェーガー
さよならなんて言いたくない
5 リヴァイ
お前は思い詰め過ぎだろう。
些事だと言っているし、理解もしている。
俺はこういう人間だ。
ぐずぐず泣くならさっさと顔を見せに来い。