1 リヴァイ

伝わらない言葉

悲痛な思いを綴った手紙を何度も書いて送った。返事はなかった。届いていないんじゃないか、疑問に思い迷子札をつけた。誤解を解こうと綴った手紙は宛先不明で戻ってきた。

俺の言葉は何も届いていなかった。
俺が寝ている時にそっと置かれた別れの手紙。納得出来るわけもない。あまりにも突然過ぎて思考も感情も追いつくはずがない。

俺にはお前が誤解をしているんじゃないかと思うものを見つけた。だとすれば、誤解を解きたい。
手紙の最後に大好きと綴った言葉が嫌いに変わってしまうような誤解だったならばきちんと話をしたい。

あの夜からずっとお前のことばかり考えてる。
おはようも、ただいまも、おかえりも、おやすみなさいも、全てがなくなったあの夜から…俺の時間は止まっている。


もう一度会えたなら…そんなことばかり思って、今夜もひとり冷たいベッドで眠る。