1 エレン•イェーガー

no title

きっと俺は貴方を好きになり過ぎていて、どれだけ頭で理解しようとしても感情が追い付かなくなってしまった。
いつからかは憶えていない。けれど貴方が会いに来ない日々が続く度に本当に、悲しくて。寂しいのではなく悲しくなるんだ。
そうして意地を張って今度は自分から会いに行かなくなって、…そんな事に何の意味も無いのに。

すみません、兵長。約束を破って此処へ来て。
此処でこんな吐露をして…だけど、直接言うのはやはり憚られるんです。
だって貴方が好きな俺は明るくて、馬鹿で単純で…そう、無邪気な俺だから。
直接伝えて傷付けるかもしれないし、自分も傷付きたくはない。臆病者なんですよ、本当に。

長く一緒だったから、間隔が空いても仕方無いと自分に言い聞かせてみたり。
一日に一言も告げられ無い程多忙な人間なんて居るんだろうかと葛藤してみたり。
俺は、どうしたいんだろうな。本当に。