1 エレン

外した首輪

別れは唐突過ぎて、真っ白になった。

起きて、何時も通り鳩を飛ばす準備をしていた所ち届いた別れの文。

引き止めたかった。前に無理を言って、今日まで突き合わせてしまったから、もう一度縋るなんて出来なかった。多忙だと言っていたし、重荷になってしまうから。

ねぇ、リヴァイさん…、今夜から、独りで眠れる気がしません。こんなにもあなたの温もりが恋しい。なんて、今更ですね。どうか、お元気で。心から愛していました。