1 ジャン・キルシュタイン

後悔

形振り構わず求めたり
しがみついて引き止めたり
泣きながら懇願したり

そう言うことが出来たらお前はまだ俺の隣にいたのか?

お前の言葉が建前なのか本音なのかすら分からなくて
俺から解放されたいから言葉を連ねているのかと思うと何も口から出なかった。
可愛い恋人を求めるお前の理想と俺自身は程遠くて、それでも、俺は。

そばにいたかった、離れたくなかった。

今もそばに居たくて離れたくない。
俺がいないお前の幸せを願ってやるなんて出来無い。
自信のなさから嫉妬ばかりが首を擡げて、傷つけてばかりだったくせに俺は今ですらお前と離れて自分が辛いということしか考えられない。

この感情を全て伝えていっそ嫌われてしまえば良かった。
美しい思い出になんか、なりたくない。
だったらいっそ、嫌ってくれ。

…あの花を俺以外に贈らないでくれ。
2 エレン・イェーガー
昨日、お前と一緒に行った海に
行きたいと思ったぜ。
砂浜の文字はもう消えてないのかと
思ったら、涙が出てしょっぱかった。

何度話し合っても上手くいかなかったな。
今もお前とオレの気持ちはすれ違ってる。
お前は忍耐強いから、
不安定なオレにつきあわなくても、
終わった恋を続けようと、
頑張らなくていいんだ。
お前のほうがずっと優しい。

やっぱりお前と溶けてひとつに
なりたかったよ。
別々にならずに済んだのにな。

節目になったら必ず連絡するから、
最後にこれだけは信じてくれ。

あの花を贈るのはお前で最後にする。
お前の幸せを見つけてくれよな。
大好きだ、
またな。
3 ジャン・キルシュタイン
お前の優しさに甘えてばかりだ。
すまん。

お前こそ、自分の幸せを見つけて欲しい。
冬に来るであろう報せを待ってる。
愛してる。