1 ジャン・キルシュタイン

俺がここに記す時が来るなんて思ってもなかった。
いや、来たくなかった。
でも今は辛くて寂しくて悔しくて訳が分からねぇよ。
おい、エレン。
まさかお前がこんなに連絡を絶つようになるなんて、全く想像すらしてなかったぜ。
忙しいのか?体調が悪いのか?
それならそれで仕方無ぇし、俺にもそんな時はあるけどよ…。
お前が目すら通してないっつーのは…辛すぎる。
俺は無視されてるって事だろ。
眼中にねぇんだろうな。
俺はもう、用無しなんだろうよ。
永遠なんて無い、いずれ離れて行くんだろ、ってお前は言ってたな。
そんなお前の不安を取り除こうと俺は必死だった。心底惚れてたし離れる理由なんて何処にも無かったけど。
まさか…お前が離れて行くなんて…。
あまりにしつこくし過ぎたか。
重たかったか。
プレッシャーを与えすぎたか。
…ごめん。

……言ってくれねぇと、何も分からないじゃねーか。
まだ、信じて待ってていいのか?
…エレン、俺を裏切るのか?
なぁ……。


壊れる寸前。