1 ミカサ・アッカーマン

よく、分からない。

いくら優しい言葉を手向けられても、思いを、告げられていても…私には分からない。
…それは、貴方の事であったり、自分の事であったり。上手く言葉には出来ないが…沢山の事が、よく分からなくなる。

私が言葉を紡ぐ事を止めたら、貴方との関係は途絶えるのだろう。貴方は、私の手を引いたのに…それだけで…まるで、無関心のように振る舞う。私の心を繋ぎ止めておいて、貴方から何かをしようとは、しない。質問に対する答えの有無さえ返されないのであれば…、私はどう受け取れば良いのか分からなくなってしまう。

それが貴方の持ち得る愛情ならば、こうして路頭に迷う私が未熟なのだろう。

私は、好きだから貴方に触れたいと思う。言葉を送ってしまう。だからといって貴方も同じでなければ成らない、という訳ではない。
ただ…触れたいという想いが同じだと言うのなら、口先だけじゃなくて…貴方から手を伸ばして欲しい。貴方から、言葉が欲しい。
…そう願いながら、希望すら持って良いのか分からない現状が少し悲しい。待ち続けた先に、貴方からの言葉があったとしても、きっと。

……私は、貴方の傍に相応しくない。