1 リヴァイ

同じ顔をしたお前

互いに踏み込んだ話はせず、誰でもいいなら俺と付き合えなんて言って一緒に過ごしてはいるものの、きっと俺もお前も前の相手以上にはなれない。わかってんだろう、お前も。他所の手記を見ては昔を思い出し、同時に俺じゃこんな風に幸せにはなれねぇ、してやれねぇと自分に失望する。
いつか、言ってくれたな。お前は幸せになると。そりゃ無理だ。自分が一番よくわかってる。だからってどうすりゃいいかもわからない。ただ、吹っ切れたくて必死にもがいてる前向きなお前の傍にいたら俺も前を向けそうな気がしたんだ。