1 エルヴィン・スミス

自責

自分が嫌になる。 
どうして私はこうなのか。こんな事では信用は獲得出来ないだろうな。
言い訳をするつもりはない。だが、いつも気にするなと言ってくれる君が不満を抱え込んではいないかと、それが心配でつい弁解なんて女々しい事をしたくなる自分が恥ずかしい。 

本当にすまない。誰よりも愛しているよ。そして何よりも愛おしい。今はただ自らの不甲斐なさを恥じるばかりで、……だから少しだけ離れても構わないか。安心してくれ。ほんの少しの間、部屋を出て散歩をしてくるだけだ。その間に頭を冷やしてみっともない真似をしようとする自分を戒めてくるとする。