1 ヒストリア・レイス

ただ、ただ…。

私は、いつまでも貴方を待つ事が出来たんだよ。それが負担になるって言うのは承知の上だけれど…それでもあんな風に言葉を掛けられるくらいなら期待をさせたまま私の目の前から消えて欲しかった。私は、私自身が傷つけられるのが我慢できないの。そういう最低な人間だよ。貴方は自分の罪の意識を消したいが為に傷つけない様にって言い訳でもしていたんだと思う。そうやって私は貴方に恨み言ばかり投げつけるの。もうこれで最期、だけれど。

さようなら、私の大嫌いな人。


(私の姿は代理でしかない。そうやって役割を演じているのが楽で良い)
2 グンタ・シュルツ
人違いだったらすまない。
俺の相手と共通する点が多くあったので、声をかけさせてもらった。

負担だなんて思ったことはなかった。
いつもいつも待っていてくれて、本当に有難うな。最後、信じてやれなくてすまなかった。
あんな終わり方しちまったけど…今も変わらずお前を愛してる。お前のこれから先進む道が、少しでも幸せになるように、影ながら祈ってるよ。

風邪引きやすいんだから、体調には十分気をつけろよ?じゃあな、元気で。