1 リヴァイ

……エレン、

俺は何時でも傲慢で身勝手に過ぎた。
お前に、甘えてばかりだったな。
柔らかに綴られた、透明なお前の言葉。その水底には、寂しさや不安が隠れていたんだろう。それに、気付いてやれてはいなかったな。
申し訳なさで胸が潰れそうになる。けど、謝罪を繰り返した所で、それはただの俺の自己満足なんじゃねぇかとも思う。
お前を求める事も、許されはしないのかも知れねぇ。
お前の気配が無くなってから、何を基準に考えたらいいのか、そんな事も解らなくなっちまったんだ。

まだ、お前が好きだ。可笑しいくらいに、何も変わらず、ずっと好きなままだ。

もっとちゃんと、長く向き合えりゃ良かった。
時間が有りゃ良かった。
邪魔なモノ全て、捨てられりゃ良かった。

お前と俺だけの世界に、なりゃよかった。

眠る為の秘訣、しつこく実践してみてるが、効果は得られてねぇよ。
夢で会う事も叶いやしねぇ。

密室の中、空っぽの檻を見詰めてる。
お前の影を、声を、気配を、空気を、存在を、
まだ、探してる。

想い続ける事を、どうか許せ。