1 リヴァイ

無題

随分と昔の記憶、唯の独白と吐き捨てだ。

もうお前はこの世界に居ないのかも知れない。
若しかしたら未だ留まって幸せに過ごしているのかも知れない。
俺にはもう知る術も無いが、心から惚れていたお前が、今幸せに過ごしていてくれる事を願う。

共に過ごしていた時、俺は幸せだった。
お前しか見えていなかった。
お前の言葉が好きだった。
お前の仕草が好きだった。
お前に呼ばれるのが好きだった。
お前を…愛していた。

無理矢理気持ちに区切りを付けた今でも、時々お前を思い出す。
お前の言葉はもう何処にも残ってねぇのにな。

あの時、お前も幸せを感じていてくれ
だろうか。
俺を好ましく思っていてくれただろうか。
そうであれば良いと願ながら…筆を置こう。