1 ジャン・キルシュタイン

届かない

届かない相手に鳩を飛ばし続ける。
迷子になって俺の手元に帰って来ることもない。どうやら闇に消えるらしい。

過去は美化される。だからこんなにも求めるのか。
多分違う。

向けられる好意に対して俺が好きだと伝えられたのはあの日だけだった。
会いたい、好きだ。好きです。

そして今日も闇に吸い込まれると分かりながらも鳩を飛ばす。
2 ジャン・キルシュタイン
ただ会いたいって思う気持ちすら届かないんだな。

兵長。貴方は何を考え何を思う。
3 ジャン・キルシュタイン
こんな日に一緒に眠れれば、なんてまだ考えてる自分に笑える。

会いてぇ。
4 ジャン・キルシュタイン
寝落ちした俺をベッドまで運んでくれるあなたに安心した。
いつまでも、これは忘れられない