1 エレン・イェーガー

無題

あなたはきっと、こう思ってる。
やっぱりオレは嘘つきだったと。
口ではあなただけだと、あなたしか愛せないと謳いながらもやっぱり他にもいたんじゃないかって。きっと思っていますよね。
何度言葉を交わしたってあなたが心から信じてくれているとは思えませんでしたから。
愛していましたよ、心底。本当にオレにはあなただけでした。好きな人さえ傍に居てくれれば良いと思ったから。
でもあなたは違ってたんですね。仄めかしてたのは、何の為。嫉妬して欲しかったんですか。オレにはわかりませんよ。ずっと我慢してた。もう、限界なのかも知れません。
ごめんなさい。本当はオレの方が信じていられなかったんですね。
嫌いになった訳じゃない。今でも好きです。思い出はどれも暖かく残ってるから。

このまま消えてしまうオレをどうか許してください。もうこの世界に戻る事はありません。