1 ジャン・キルシュタイン

無題

見る度に淋しく感じるってーのに、どうしてもあれは消せない。一度はごみ箱に突っ込んだ手紙も…捨て切れなくてまた拾い集めた。流石にそいつを開けて読む事は出来ねえけど。

お前はきっと元気にやってるよな。お前と同じ名前を見掛けるだけで、俺は今も胸が締めつけられるけど……会いたい、とかまだ考えちまうし。会いに行ける訳もねえのに。