1 ハンジ・ゾエ

無題

今更思い出した。
沢山言葉を交わした事
冗談を言い合った事
約束を交わした事
次第にあなたからの便りは減って、ぶつけ様の無い苦しみと悲しみや淋しさが溢れて、破り捨ててしまった事

でも一枚だけ、捨てる事が出来なかった。
ぶっきらぼうなあなたが最初で最後、私にくれたあの言葉だけは。

本当は会いたくて堪らない。もうここにはいないだろうけど、忘れる事が出来ないよ。

私のせいだよね。
ごめんなさい。