1 エルヴィン・スミス

無題

たとえ恋人ではなくとも心から慈しみ大切に思うことはできる。ただ、それを信じてもらうことが難しいだけだ。……虚しいものだな。巡り会う時期が違えばお前との関係も違っていたかもしれないなどと、そう思ったところで何が変わるわけでもない。

お前と過ごした日々は楽しかった。お前に依存される日々はとても、とても幸せだった。

幸せだったんだ。
2 リヴァイ
久し振り…でもねぇか、たかが数日だってのにお前の声を聞いて酷く安心した。諦めたつもりでいたんだが、依存心てのは中々消えねぇもんだな。

この件に関しては、きっと互いの気持ちを理解した上で頷けねぇんだろう。今更俺はこうだと伝えたところで何も変わりはしねぇだろうから飲み込んでおくが、ただ一つ伝えておきてぇのは…信じていなかった訳じゃないってことだ。お前はいつだって誠実に向き合ってくれただろう。意見が食い違っても俺の話を聞いてくれた、お前の意見も俺の腹に落ちるまで聞かせてくれた。俺はお前のことを信頼していたよ。

お前は何も悪くねぇし、きっと時期がどうのでも無いんだろう。悪いのは俺のこの意固地で捻くれた性格だ。…すまない。
言葉を残してくれてありがとう、エルヴィン。お前の気持ちは嬉しかったし、俺もお前と過ごした日々は幸せだった。