1 アニ・レオンハート

お門違いなのだろうけれど

何があったのかはまだ把握できてないけど把握するのを諦めたからその宣言をここに。

たぶん、私と同じような心情を抱いている人がいるんだね。

それでかはわからないけれど、その人の言葉に対して屈辱なんだか歪んだ正義感なんだか、よくわからない感情で顔を真っ赤にした人達が何度も何度も私になにか紙を持たせた鳩をたくさん送ってくるんだ。

別にそのことについてなにか思うところがあるわけでもないんだけど……用途以外で私に何かを伝えようとしても私は読んでないよ。

そもそも読んだところで返事を送る相手もいないんだし、あんたが送っているつもりの相手もあんたが思った通りの感情を持っているわけでもない。

最近また誰だか知らない人からいろいろ来るけど私はここに何かを書き込んだり呟いたりはしてない。

そして、これ以上あんた達に伝えたいことなんて何も無い。

私は友達と再び会いたい、話したい。

ただそれだけ。

それ以外の用途で送られてこられても、私がわざわざ目を通してあげるほどお人好しじゃないことはわかってるんだろう?
私とまた友達になる意志がないのなら、もう放っておいてくれないかい?
これ以上友達と思っていた人間が猫をかぶってたなんて思いたくないからさ。

まあなにはともあれ、そうだったとしても私と友達の振りをしてくれてありがとう。
それだけは本当の感情さ。
それだけは、失いたくない。
2 アニ・レオンハート
諦め、っていうのかな。
それでも手紙が止まらないということはそれだけ私は恨まれているのか。

頼られる嬉しさで見えなくなってる何かがあったんだろう。

結論から言うとどれを見ても暴言ばかりだったから途中から届く分は中身は読まずに捨てている、けれど届く数から思うことがないわけじゃない。
原因がわからないってのは……こんなに辛いんだね。

それと、私は起きていることを認識できていないからなんとも言えない。
自分のしたことがわからないまま謝罪だけするのはお互いのためにならないと思うんだ。

まあなんにせよ、私が最後になにか言葉を残すとすればありがとう、だ。
私の言葉から何を読み取ってくれても構わない。
言葉の裏に含みを持たせられるほど私はさかしくないけどね。
ただひたすらに感謝しかない。
グループがなくなった時、私に悟られないように演技してくれた人も何人かいたようだ。
気づいてはしまったけど、それが善意か悪意かは考えないことにする。
信じるのではなく、察することが今の私には必要だったのだろう。
自分を守るために信じて、相手を傷つけないために察することが。
あそこで捜索しなければ、気づくこともなかったんだろう。未練がましくしなければよかったね、それについては本当にごめん。

あそこですごした半年は楽しかったよ。
ずっと続けばいいと思ったくらいに。

さあ、これで最後にする。
手紙、読んであげられなくてごめんね。
それじゃあ、さよなら。

みんな、仲良くやっていきなよ。
応援してるから。