一番欲しいもの

願っても祈っても、元から手に入らないものだったのかも知れない
結果だけが全ての世界だというなら、其処に至る経過、それまで重ねたモノも全て無駄になるんだろう
だがどうしても、無意味だったとは思えなくてな

何が起ころうと…それこそ命でも取られやしねぇ限り、終わらないと思っていた
実は、今でもそう思ってる
そんなに軽くも浅くも無い繋がりだと、臆面も無く信じてる
浅い深い、重い軽い、そんな尺度も当て嵌らない、一種何かを超越したモノなのだとすら思ってしまう
馬鹿だと嗤ってくれていい

お前が生きていて、その眼が視え、声が発せるなら
何ヶ月、何年先でも、気が向いたら会いに来て欲しい
どんな形、どんな言葉、どんな理由でも構わねぇから

ずっと変わらないものを置いておく
此処にも、彼処にも、何処かにも
可能性の全てに

お前を愛してる
いつも、ずっと
これからも

もう、届かない
知っている
書き溜め手紙を捨てられないのは
ただの未練だろうか

奇跡なんて、起きやしねぇんだ