1 リヴァイ

最愛の番

達者で暮らしているか?
もうこの世界には居ないかもしれん。
若しくは、最愛はできたか?
白い鳩をもらって二ヶ月、いや三ヶ月が経とうとしているか。
俺は今さっきやっと、数年のお前との文を全て燃やしてきた。

泣きながら、燃やした。
幸せだった。
あの日の出逢いも、通じ合う気持ちも、触れ合うことも、左手の指輪、同じ名前、家族。
お前は、永遠は無理でも、俺がお前を必要とする限り傍にいると言っていたな。
でも、俺より先に、お前に俺は必要では無くなったらしい。
…最後の方は、終わりが近付いているのが分かった。それでもこれは終わりじゃないとお前を信じ続けていた。
頼むから捨てないでくれと、俺はまだここに居たいと願ったこともあった。

最後の手紙に返事すら書けなかった。

これからは俺の誕生日もクリスマスも年越しも特別ではなくなった。
一人の部屋、ベッド、空の左手、伏せられた写真。

今でも、俺はお前が好きだ。
エルヴィン・スミス。
想う事だけは、許してくれ。
2 リヴァイ
出来ることなら。
もう一度、話がしたい…