1 ベルトルト・フーバー
行き場の無い感情
始めは、仕方の無い事だと思った。お互いにお互いの生活リズムがあるんだ、一日一言でも言葉を交わせるのならそれで良いんだと自分に言い聞かせて、出しかけた本当の思いを飲み込んだんだ。だけど、日に日に君に惹かれていくうちに物足りなくなってきた。もっと話したい、触れたい、君という存在を僕だけのものにしたい。…こんなもの、単なる僕のエゴに過ぎないんだろうけどね。ねえ、僕の存在はどのくらいの割合で君の中に存在している?僕の中は溢れ返る程の君で一杯なんだ。
気持ちは伝えていないけど、僕は君を愛している。だからもう少し、もう少しだけ…寂しさで頭がおかしくなるまで、僕を傍に置いてくれるかい?
気持ちは伝えていないけど、僕は君を愛している。だからもう少し、もう少しだけ…寂しさで頭がおかしくなるまで、僕を傍に置いてくれるかい?