1 ミカサ・アッカーマン

その手を離して

…貴方の心が離れているのが、わかる。嘘なのか本当なのかもわからない言葉で一喜一憂する私は、本当に愚かだ。今は悲しくて堪らない。

もう、この手を離してしまいたい…待つのはもう、疲れてしまった。だって貴方が帰る保証なんてない、約束もきっと意味がない。…それでも一緒に居られて、嬉しかった。

一つだけ恨み言を言うなら…画面の向こうには人がいる。それをもっと考えて欲しかった。

私は、あの子の代理。