1 リヴァイ

懺悔

…随分と、身勝手なことをしたと思う。
俺を好きだというお前の気持ちに甘んじて、伸ばされた手の温もりに縋ってしまった。
…俺の心は、同じ顔をしたあいつの物だというのも隠したまま、思わせぶりなことばかりしちまったし、叶いもしねぇ約束までしちまった。
…あのまま、お前の腕の中にいられれば幸せになれたかもしれねぇし、お前のことも幸せにしてやれたかもしれねぇ。

けど、やっぱりダメだった。
顔が同じでも…全然違った。忙しくて会えなかったあいつが戻ってきて…やっぱりあいつじゃなきゃだめだったんだ。

…エレンよ、一方的に突き放してすまなかった。
俺を一生許さなくていい。出来るなら、他の奴と幸せになってほしい…だなんて、どの面下げて抜かしてんだって感じだが…。

お前と思しき募集を一度見つけている。
俺のせいでお前が消えてしまうのだけは避けてぇ…が、俺には何も出来ない。

願わくば、どうか…お前の心ごと愛してくれる奴に出会えるように。
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