1 ベルトルト・フーバー

当たり前だと思ってた事。

ずっと一緒に居る事が、当たり前だと思ってた。君と一緒に居る毎日が、君と連絡を取り合う日々が、君に触れ合う日々が、少しした事で照れあって、ドキドキして、喜びあって、いつかの日を……約束して……。
当たり前だと思ってたそんな毎日……君は何を思ってたの?
僕は幸せだと思ってた。でも君は……。

辛かったよね?ずっと、我慢してたんだよね?……ようやく切り出せたんだよね?
言われて気付いて、何故か安堵した僕がいた。だけど……君を失ってからやっと本当の僕に気付いたんだ。
当たり前だと思ってた事は、本当は奇跡に近い出会いだった。君を何故簡単に手放してしまったんだろう……。後悔しても、もう遅いよね。分かってる、分かってるけど……まだ、僕は君を愛してる……。
もっと大切にしたかった。もっと、僕が君を………。
ねぇ、やっぱりこんな僕じゃ君に釣り合わないね。どうか、幸せになって?僕が愛した以上に、きっと君なら愛してくれる人が居るから……。
ジャン…今まで、ありがとう……もし、また会えたなら……その時は、笑顔で会おうね……?