1 リヴァイ

無題

お前を苦しめた。何度も何度も。
あの時に俺が違う言葉でお前の支えになっていたら…今も俺を好きでいてくれただろうか。

もう俺に対する気持ちが冷めている事は分かっている。随分前からだ。
それでもお前を失う事を恐れて見て見ぬ振りをしていた。

だが自然と今は怖くない。
素っ気無い態度を取ってくれたお陰で、みっともなくお前に縋らなくて済みそうだ。
お前のおやすみが無くても床に就ける。
目を閉じるとお前が浮かぶ。これは少し厄介だ。

心から好きだった。
お前は唯一のエルヴィンだった。
それはこれからも変わる事はないだろう。

離れる事は出来ても、直ぐに嫌いになれそうにない。
こんなに愛してたんだ、仕方ねぇだろ。
だから少し、もう戻ってくる事の無いお前に想いを馳せる事を許してほしい。

こんな季節だ、風邪には気を付けろ。

幸せになれ、お前は笑顔が似合う。