1 リヴァイ

無題

弱音と本音を。お前に知られたくない弱い俺。だから綺麗事を述べて冷静に対処して、…お前と別れた。これで良い、これで良いと言い聞かせ。


だが本当は。平気かと問われた時、平気じゃなかった。不安だった。淋しかった。冷められたと思った。終わりを覚悟した。
手を伸ばそうとして引っ込めた。拒絶が恐くて引っ込めた。だから…お前が出した結論に素直に従い、追う事も縋る事もせず綺麗事を述べて、冷静に対処した。これで良い、これで良いと言い聞かせ。


涙が溢れた。本音を伝えなかった愚かな自分を悔やみながら。弱い自分を悔やみながら。


好きだ、大好きだ、……お前にとって不要なこの想い、弱音と本音と涙と共に此処へ残していく。