1 リヴァイ

無題

本当に話したい事は、
話せなかった。
話さなきゃならねぇ事とは、
別の、
言いたかった事を話した。


俺は、
本当に潔癖症の気配がある。
しかも、ふざけた事に、
盛大な波があるヤツだ。

先日は自ら求めたのに、
今日は同じ事が、
堪えられなかったり。

本当、
ふざけた症状だ。

だから、
タイミングが悪かった。

口付けるのは、
嫌じゃねぇ。

好いた相手となら、
表皮と表皮の触れ合いだ。

そう思える。


だが、
内側は別問題だ。

好いた相手だろうが、
誰だろうが、
正直に気が遠退く程、


辛い。


堪えられると思った。
相手がお前なら、と。


…情けねぇ。


どんなに、
いけぞんざいな事をされても、
普段なら問題なかったのに、
日が悪かった。


波が来た。


言えば良かった。
言うべきだった。
言葉にしなければ、
伝わる筈もねぇ。


お前は悪くねぇのに、
傷付ける様な態度をとった。


判断を誤った。