1 クリスタ・レンズ

結局さ。

友達は恋人には存在として勝てないんだよね。いつも思ってた。独り身が長くて、心がひねくれてこんなんだから恋人出来ないんだけど。まわりからの『すぐに見つかるよ』なんて言葉聞き飽きちゃった。それを聞いて早数年。私にはなにもなくなったの。身からは錆しか出てこない。これを書いても錆しか見えてこない。誰かと純粋に、手を取り合いたいだけなのに。酷い嫉妬かなにかで、身を覆われる。私にはなにもない。


目が冴えた。疲れたからもう一眠りしたい。
2 クリスタ・レンズ
手紙を書いてはぐしゃぐしゃに破ることを繰り返してる。私にはこういうときに吐き出せる場所もここしかないのかな。