1 エレン・イェーガー

無題

決して離さないと誓った手でした。
いつの間にか見えなくなっていました。
今ごろあなたは…一人で泣いてるのでしょうか。あの小さな背中を震わせて、かつてはオレに聞かせたように。

その背を…抱き締めてあげる人はもうオレじゃない。そう分かってるのに。
届かない距離がとてもつらい。

…好きで好きで、堪らなく愛してました。
幸せにしてあげられなくてごめんなさい。
どうかどうか、あなたを包み込んでくれる人と出会えますように。
2 リヴァイ
…少し、見覚えがある。俺にすげぇ求めて来たエレンじゃないだろうな。人違いだったらわりぃ。
3 エレン・イェーガー
恐らくは…違うと思います。
オレはあくまでも代理。
これは、オレの姿をした人に宛てたものなので。

あなたの悲しみが少しでも薄れますように。
4 リヴァイ
そうか。思い違い済まなかった、似ていたからな。テメェも早く癒える様に手向けてやるよ。じゃあな、エレン。