1 リヴァイ

あいしてる

お前を愛しているんだ。

例えお前に恋人がいても。
俺がただの浮気相手だとしても。
俺が恋人と別れて弱っていたときに声をかけて優しくしてくれたお前。すぐに離れるつもりだった。でも俺は弱くて、お前の優しさに甘えて恋人がいるお前を引き留めて、優しいお前は手を取ってくれた。

嬉しかった。
でもわかってる。
お前は恋人以外に興味ないんだってこと。俺の気持ちに靡かない絶対的な自信、それがあるから俺の手を取ったってこと。
それを理解した上で、お前と一緒にいたいと願ったのに…。

馬鹿だな…。
割り切るつもりだったのに、割り切れなくなった。
抱き締めてくれる腕も頭を撫でてくれる手も頬をつついてくる指先も気紛れに触れてくる唇も…好きになっていた、いつの間にか。いや、手を取ってくれたその時から。愛しているんだ、お前を。

俺ならお前を寂しくさせない。一人にしない。可能な限り傍にいる。

でも足りない、及ばない…お前の心を満たせる存在になり得ない。

俺は、どうやったらお前を満たせてやれるんだろう。
どうしたら、お前の心に触れられるのだろうな。


甘え下手で寂しがり屋の俺から、年下のお前へ。