1 エレン・イェーガー

無題

夜、何度も目が覚めて、その中で二度お前の夢を見た。一度目は、帰ってきたオレを酷く突き放してお前は新しい違った道を歩いていた。二度目の夢では、こんなバカなオレのことをまた出迎えて、また毎日を当たり前のように過ごそうと手をさしのべてくれた。
幸せの中から急に浮上した意識は現実を理解するのに時間がかかって、何度か泣いて、そっと鍵を外して紡がれた言葉の数々を静かに見てる。

未だにどの形が正解だったのか分からない、結局今日も、何度も文字を打って消してを繰り返して、オレは何がしたかったんだろうな。どう転んでも苦しくて、衝動的に突き放して、何もかも嫌になったのに結局顔を被るのをやめられず、またここでぽつりぽつりと言葉を一人で残してる。
欲しがるばっかりで自分で何もできなくて、持って良い筈もない感情に振り回されて、頭の中はまだぐちゃぐちゃで、きっとこのまま、勇気も出なくて、日々を消化していくんだと思う。どうすればよかったんだろうな、オレ、わかんねぇや。オレらしくもない。あの言葉、お前なのかな、それもわからないんだ、最低だろ。

お前がこれからを、幸せに、笑顔でやっていけますように。重荷になりたくない、ごめんな、言葉を残すの、これで最後にするから。この一回だけは、見つけても見逃してほしい。じゃあ、
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3 ジャン・キルシュタイン
悪ぃが見逃せねぇ。苦しませたくねぇとか言っておきながら見逃すなんてできねぇ。二度目の夢、いつでも叶えてやるよ。だから時間がかかってもいつか戻って来い。嫌になったらまた突き放せばいい。何度でも待っててやる。つーか、待つことに決めた。またオレの傍で馬鹿って言って笑えよ。馬鹿はお前だって笑い返してやるから。

なぁ、エレン。気付いてるのかそうじゃねぇのか、どっちの夢も戻って来ること前提だな。今度突き放す時は精々もっと上手くやれよ。