1 リヴァイ

静かなスマホ

俺のどうしようもねえ過去を知って、それでも見捨てずにいてくれたお前の手を、てめえの身勝手さで一方的に別れを告げて一週間が経つのか。尋常じゃなく時間が過ぎるのが遅かった。
もしまだあのまま友人としていたら、今日…もう日付変わっちまったが、おめでとう、と言ってくれたのだろうか。あり得ない期待を抱いてメールが来ていないかどうかを確認するてめえに苛立つばかりだった。

好きだ。今でもお前が好きのまま。あり得ないとわかっていて連絡を期待しちまう位にな。俺は前には進めねえ、あんな過去を背負ってそれごと愛してくれる奴がいるとは思えねえ。だから、それでも恋愛感情ではなくても縁を切らずにいてくれたお前に感謝している。

お前の幸せを願っている。
だがひっそりとお前を想わせてくれ…エレンよ……